09/July/2004 Bern to Basel
今日はベルン散策から開始。
友人のMarcが車で案内してくれました。
まず、ハーレン・ジードルンク。
1960年にアトリエ5によって建てられら集合住宅です。
ベルンの少し郊外にあり、丘の斜面に階段状に建っています。
40年という時間を経ることで、コンクリートの建物も自然の緑と
調和がとれてきていて、とても穏やかな感じがしました。
内部は、とてもコンパクトなプランになっており、
広くないけど、住み心地はとても良いのよと
住人が言っていました。
家としては贅沢ではないけれども、自然の風景を、
他人からの視線を感じることなく楽しむことが出来るのは
本当の贅沢ではないかなと思った次第です。
そして、個人を大切にするヨーロッパ人ならではの、
パブリックとプライベートの分け方にも感心しました。
家の各所のディテールにもちょっとした工夫があって、
Marcと「今度参考に使用ね」とたくらんでいるところです。
写真やプランを紹介出来ないのが残念ですが、
作品集などで是非見て下さい。
ベルンの旧市街。
グレーベージュの石の街並みに赤い花。これにつきます。
実はこの赤い花、街を飾るために毎年春になると市から
住人に配られるそうです。
それで、夏になると窓に美しい花が並んで明るくなるんですね。
さもないと、本当に薄暗い石の建物で囲まれてしまうので、
気分も落ち込んできますよ。
 Bern, the old town
そして、バーゼルへ。
ここでは、一気に現代建築へ飛びます。
スイスに住んで7年になる、キムこと木村くんに
市内のハイライトを案内してもらいました。
実は、いままでバーゼルというとヘルツォーク・ド・ムロンとしか
思いつかなかったのですが、キムの師匠、ディーナー氏の作品も数多くあって、
これが、とても良いのです。地に足をつけて、しっかりとデザインしているなという
印象を受けました。個人的にはH de Mより好きかな。
しかし、H de Mのシグナルボックスを見たときに、ふと思ったことがありました。
作品集や写真で見ていたものの、実際に建っている姿を見ると、
自分の中でバーチャルだったものが現実のものになる感覚を持つということです。
また、シュッツェンマット集合住宅を見たときにも、
その楚々としたたたずまいが周辺の古い街並みにとけ込んでいることが、
その特徴的なファサードよりも印象的でした。
その作品が存在する環境を知らないと
本当の良さは評価出来ないと改めて実感した次第です。
で、この辺は写真では良さが通じないので是非足を運んで下さい。
それではつまらないので、おまけ。H de Mのオフィスです。

最後に、夕食ネタ。
スイス料理のロシュティーです。
ジャガイモを細く切ってパンケーキ型にまとめて焼いたものです。
ここでは、ベーコンがミックスされていて、フライドエッグが乗っています。
とってもヘルシーでおいしいです。是非お試しあれ。
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